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子どものこころの分子統御機構研究センター
浜松医科大学精神科
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子どもの睡眠と不注意、多動・衝動性に対するADHDの遺伝子的な影響の研究について(2022年1月12日)

 注意欠如・多動症(ADHD)は神経発達症(発達障害)の一つです。ADHDの発症には、複数の遺伝子の組み合わせが関連していることが分かっています。また、ADHDと診断される人の20〜50%に、眠気をはじめとする睡眠の問題があることが分かっています。しかし、「睡眠」「不注意、多動・衝動性」「遺伝子の影響」の3つの関連性は科学的に分かっていませんでした。

 そこで当センターでは、ADHDと関連する遺伝子の組み合わせに注目して、/臾欧不注意、多動・衝動性と関連するか、△修隆慙△蓮遺伝子の組み合わせの影響を受けるかを調べました。

 その結果、入眠時刻の遅い群では不注意、多動・衝動性の得点の高くなることが分かりました。また、ADHDの遺伝子的な影響が少ない群ほど、入眠時刻の遅さと不注意、多動・衝動性の関連が強くなることを見出しました。

本研究の臨床的意義としては、以下の2点が挙げられます。
〇劼匹發ADHDの症状を評価するときには、睡眠の状況を聞き出すことが大切である。ADHDの遺伝子的な影響が少ない子どもでは、入眠時刻が遅いことによるADHDの症状評価が高めになされる恐れがあるからである。
△垢任ADHDと診断されている子どもにおいても、睡眠の状況を適切に評価し、入眠時刻が遅いことによる過剰診断がなされていないかどうかを検討するべきである。
今後、この結果が、ほかの年齢層の子どもや成人においても再現されることを期待します。

用語説明
※ ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder):注意欠如・多動症:じっとしていることや待つことが苦手といった多動性・衝動性と、集中力を持続することが苦手といった不注意を特徴とし、18歳以下の約5%、成人の約2.5%に見られると報告されています。
論文題名「Exploration of sleep parameters, daytime hyperactivity/inattention, and attention-deficit/hyperactivity disorder polygenic risk scores of children in a birth cohort in Japan」(睡眠指標,日中の多動性と不注意症状,および注意欠如・多動症に対するポリジェニックスコア[遺伝リスク指標]を日本の子どもの集団で探索する)
論文URL:https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2787634
 
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